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工場長

時空を駆け巡るマシンはでてこない(。-`ω-)

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ふるさと割について

昨年の話になるが、11月の連休に県外へ赴くこととなった。

突然の出来事ではあったが、2週間ほど猶予があったのでホテルなどを調べているとどこも満室だった。

そんな時にちらっと見かけたバナーが「ふるさと割」というもの。

今、、地方創生、地方創生と地方自治体が地元を盛り上げようと様々なイベント等を行ってるが、国から交付金がでていて、その中でお客を集客させようとあれやこれや手を打っているところ。有名なのは「ふるさと納税」だろう。

そんな施策の中で宿泊料、観光地の施設料が割引になる「ふるさと割」。最大半額や一万円割引など各都道府県でバリエーション豊か。
既に定員に達し募集停止のところもあったが、幸いにして旅先の県は、指定する宿泊施設の最大半額割引の応募枠がまだ残っていた。
「これだ!」と思って飛びつき、電光石火のごとく予約完了(;^ω^)
順調に高速バスも予約でき、後は出立の日を待つのみとなったところで、自宅に「ふるさと割」の割引券が届く。

封筒の中を見ると、割引券のほかにお買物券が複数枚入っていて説明書きを見ると、「3000円以上ご利用で1000円割引」というもの。(゜o゜)

太っ腹だなあと思っただが、よくよく見てみると「5000円で一枚(1000円分)使用可能」「6000円で二枚(2000円分)使用可能」とあり、結局のところ「3000円買うごとに一枚(1000円分)使用可能」だとわかり、さすが観光客に金を落とさせるいい戦略だなと感心。
まあ、宿泊料が最大半額になるだけでも十分だと思うが、こうでもしないと地方(観光地だけではなくその周辺地域)へ足を運んでもらえないって考えてるんだなあ……。

最近はバックパッカーも多い。
「旅する人」を受け入れる雰囲気がなかなか日本にはなじんでいないように思われる。(観光地除く)

「旅する人」その人自身のマナーもあるだろう。(ごみを放置するなど)かれらの情報伝播力はすさまじい。彼らに来てもらうことでその土地のいいところを発見してもらい、伝播してもらう。
住民がとても大切にしている場所や行事など、極めて重要な事柄を侵されない限り、彼らを受け入れることは決してリスキーなことではないと思う。


ぶっちゃけた話、地方創生は自治体を会社と見立て、国内のお金をいかにして自分の懐に流入させるかを、役所の人間に考えさせるというもので、コンサルとかプランナーとか呼ばれる人が地方創生でビジネスを始めている。

数百万円という血税をよくわからないコンサル料に変えてしまうよりか、少しの宿賃をその土地に落としてくれる「旅する人」を受け入れ、彼らの情報伝播力によってひろめてくれたほうが効果的な気がする。

ふるさと割は、あくまで観光客向けの割引商品であって、地元を再発見するとか魅力を発掘するとかはない。(文化体験とかあったりするが、昔からあるツアーや体験を割引商品に適用しただけなのがほとんど)
そもそも、地元を再発見という時点でそこに住む人たちの役割だと思うのだが、生活で精いっぱいな人たちにそれをやれっていうのは酷だし、単純に「物価が安い、生活費がかからない」くらいのスタンスだと思う。



ふるさと割とか、ふるさと納税とか、それはそれでいいと思う。
地方が、地元が食い物にされないことを祈るばかりだ。

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