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工場長

時空を駆け巡るマシンはでてこない(。-`ω-)

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泉鏡花

最近青空文庫で読んでる作家さん。

独特の文体による視点、人物描写、風景。

劇の脚本も書いていたりするせいか、三人称視点では淡々と語られている気がします。

しかしその視点は現実を見ていません。常に「非日常」(異世界)を見ています。

幻想小説といいましょうか。

ファンタジーではない。あくまで「小説」なのです。

魔法は出てこない。非日常=異を如何に書いていくか。

常にアンテナをはって異を見つけようとする、そしてそれをどう表現するか。

並々ならぬ精神力と筆力が要求されます。

「高野聖」などで有名な方ですが、毎回作品を書くときはお神酒を原稿用紙に振りかけて、合掌してから作業に取り掛かっていたそうです。

泉鏡花の描く「幻想」には超自然な力によって紡がれていると考えると、小説って恐れ多いなって思いました。

泉鏡花を通じて感じられることは「異はすぐそこに在る」

すぐそこに在るものを見る力を訓練するにはもっと世間知らなきゃいけないんだなって痛感した秋の夜長でした。

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